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導入事例
株式会社QuackShift

スピードと質の両立。変化の激しいAIスタートアップ環境に おける、スピード・カルチャーフィット・アトラクトに 妥協しない採用とはスピードと質の両立。変化の激しいAIスタートアップ環境における、スピード・カルチャーフィット・アトラクトに妥協しない採用とは

株式会社QuackShift インタビュー画像

東大の松尾研究室発のAIスタートアップとして、物流・サプライチェーン領域を中心に「伴走型」のAIソリューションを提供する株式会社QuackShift。急成長に伴い採用数が増加するなか、面接情報の共有や伝達の難しさが課題となっていました。

そこで同社は、面接録画・要約・申し送りを一元化できる面接プラットフォーム『batonn』を導入。カルチャーフィットを重視した採用面接の質を向上させながら、採用フローの効率化と業務コストの削減を実現しています。『batonn』導入の経緯と成果について、同社の共同創業者/取締役である小村和輝 氏と採用担当の近藤里衣 氏にお話を伺いました。

株式会社QuackShift
共同創業者/取締役 小村和輝 様
採用担当 近藤里衣 様

導入前の課題

01

情報共有の難しさ

テキストメモと口頭での情報伝達は面接担当者の主観が入りやすく、会話の文脈や候補者の温度感などが明確に伝わりづらかった

02

面接件数増加による運用負荷面接件数増加による 運用負荷

月30〜40件、多い時には50〜60件の面接を実施するなかで、面接後のメモ作成や申し送りなどの引き継ぎ業務に大きな負荷がかかっていた

03

アトラクト設計における 情報不足

テキストベースの候補者情報からでは、候補者一人ひとりに合ったアトラクトを設計するのが困難だった

導入成果

01

候補者理解の 解像度向上

録画の見返しにより、発言の文脈や候補者の表情・温度感まで含めた事実を共有できるようになった

02

面接引き継ぎの 効率化

AIによる要約や申し送り機能により、面接引き継ぎにかかる工数と担当者どうしのコミュニケーションコストを削減。面接の質を上げながらリードタイムを維持

03

ファクトに基づく アトラクト戦略

『batonn』に蓄積されたファクトベースの面接情報を基に、「誰が、どのタイミングで、何を話してアトラクトするか」という戦略的な設計が可能になった

QuackShiftの面接シーン1

「伴走型」で現場に密着。東大松尾研発のAIスタートアップ

株式会社QuackShiftは、東大の松尾研究室発のAIスタートアップとして、物流・サプライチェーン領域を中心にAIソリューションの開発・提供を行っています。2023年末に創業し、現在は約30名規模へと成長。AI導入の企画段階から現場運用まで伴走するスタイルを強みとしており、大手企業を中心に、単なる技術提供に留まらない「課題解決型」の支援を展開しています。

「我々は『伴走型』と謳っているように、ただ『AIを入れました』で終わるような支援ではなく、実際にお客様の現場に入って、どういう業務フローが良いのかを一緒に考えながらソリューションを組み立てていきます。特に物流やサプライチェーンの領域は、今後ますます人手不足が進んでいくので、AI活用の重要性はどんどん高まっていくと考えています」(小村氏)

同社は平均年齢26〜27歳という若い組織でありながら、すでに多くの大手企業のAI導入支援を手掛けています。案件数や売上も急速に伸びており、それに伴って採用強化も重要なテーマになっています。

顧客に伴走する「当事者意識」と 課題解決のための「論理的思考力」顧客に伴走する「当事者意識」と課題解決のための「論理的思考力」

同社が採用で重視しているのは、まず1つ目が「カルチャー/バリューフィット」です。単に技術力だけでなく、「クライアントと密接にコミュニケーションを取りながら、当事者意識を持って伴走できるか」を重要視しています。

「カルチャー/バリューとしては、我々はただの技術屋ではなくて、パートナーとしてお客様に近いところで課題解決をしていくスタンスを明確に示しています。なので、エンジニアであってもPM(プロジェクトマネージャー)であっても、お客様の立場に立って考えられるか、チームや社会と協調して動けるか、まずそういったカルチャー面の見極めが重要だと考えています」(小村氏)

2つ目は、スキル面。AI技術が急速に進化するなかで、単純なエンジニアスキルだけでは取り残されてしまうと、小村氏は指摘します。

「最近では、コードもAIが書く時代になり、エンジニアの業務をAIが担っていく部分がどんどん増えていっています。今後は、単純なエンジニアリングの技術力以上に、『何が問題で、どう解決していくか』という論理的な思考を持った人が必要になってきます。採用面接では、そういった上流のポテンシャルを深く見極めるようにしています」(小村氏)

テキストメモや口頭では伝わりづらい、候補者の人柄や温度感

急成長フェーズに入るなかで、同社では採用面接の数も年々急増しています。業務委託、長期インターン、正社員などポジション自体も増えていき、多い時では月に50〜60名の面接を行なっています。以前は、候補者情報や評価基準をNotionで管理。面接の録画や録音はとっておらず、情報伝達はテキストメモや口頭で行っていたため、「面接担当者の主観による評価になりやすいのでは」という課題がありました。

「面接中に会話しながらメモを取るのって、難しいんですよね。どうしても自分が気になった部分だけを書いてしまいがちで。後から見返したときに、どういう文脈でこの発言が出たのかなど、テキストだけだとかなり抜け落ちてしまう感覚がありました。そうした会話の文脈や、その人の人柄や温度感が詳細に伝わるようにするには、やはり録画などの仕組みが必要ではないかと感じていました」(近藤氏)

また、社内の面接体制や求める人物像の流動性が激しいといった、スタートアップならではの課題も抱えていました。

「一次面談の担当者、二次面談の担当者が頻繁に入れ替わるといった体制のなかで、面接内容の共有の難しさは特に感じていました。なかなか評価コメントを書く時間がなくて口頭のみにとどまってしまったりなど、ブラックボックス化していましたね。担当者どうしのすり合わせがうまくいかないと、質問の重複が生じたり、その人に合った深掘りやアトラクトができなかったり、それが承諾率の低下を招くだろうという危機感はありました。ただ我々は創立間もないスタートアップだったので、採用の経験もノウハウも少なく、どこから手をつけるべきかを模索していました」(小村氏)

QuackShiftの面接シーン2

自社が思い描く「理想の採用フロー」をそのまま実現できるbatonnのUI/UX

こうした課題を解決するため、同社はまず複数の面接録画ツールを比較検討。そのなかで特に目を引いたのが、面接の録画だけでなく、要約・評価・申し送りまでが一つの画面で完結する『batonn』でした。

「最初に体験で使ってみたときに、録画して、評価して、次の面接担当者に申し送りができて、さらに候補者の方からアンケートのフィートバックもいただけるという、その一連のフロー自体が、我々が思い描いていた『理想の流れ』にかなり近いと感じました。これを独自で構築するという手もあったんですが、既に完成された仕組みを使った方が絶対に効率的だと考え、導入を決めました」(小村氏)

また、『batonn』は単なる録画ツールとは違い、「次の面接につながる情報設計」が含まれている点を大きく評価しました。

「Google Meetで録画すればいいという案もあったのですが、『録画を全部見返すのも大変だよね』という声もあがりました。『batonn』なら、録画のすぐ横に要約があって、申し送り事項が整理されていて、どこを見れば良いかがすぐ分かる。そのUIがすごく使いやすいと思いました。面接の会話中に、どこでどんなことを感じたかをピン留めしコメントできる機能があり、後から見返すときにすごく便利だなと思いました。それと、リブセンスさんは多くのエンジニアを採用している会社ということもあって、エンジニア採用を中心に行なっている我々の相談にもすごく親身に乗っていただいて、そこも導入を決めた大きな理由の一つですね」(近藤氏)

導入を機に、同社では「どの観点で候補者を見るべきか」という評価基準そのものを整理。採用の構造化を進めるきっかけにもなったといいます。

面接件数が急増するなか、面接の質を 上げながらリードタイムを維持面接件数が急増するなか、面接の質を上げながらリードタイムを維持

『batonn』の導入後、同社ではまず「シンプルに使い始める」ことを重視しました。一次面談の録画リンクを次の担当者へ共有し、「まず見ておいてもらう」という運用からスタート。もともとNotionで管理していた「職務」「志望動機」「バリューフィット」などの評価基準を『batonn』の評価設定に移行し、徐々に活用範囲を広げていきました。現在では、一次面接担当者が記録した情報をもとに、二次面接担当者が「どこをどう深掘りするか」「どのようにアトラクトするか」を事前に設計。面接ごとの役割分担も明確になっています。

「私が二次面接を行う前に、以前は候補者の方の履歴書や一次面接担当者のメモを見て、なんとなく自分のなかで仮説を立てていたのですが、実際に録画で本人の声を聞いたり表情を見たりすると、『自分で思っていた印象と違う』と感じることがあり、次の面接での深掘りのポイントやアトラクトの切り口を再考する場合もあります。そういった意味でも、『batonn』に記録されたデータは、カルチャー面も含めて総合的に判断できる材料になっていると思います」(小村氏)

アトラクトを目的とした情報連携について、具体的な進め方についても触れています。

「一次面接を担当する私からは、『この人には絶対入ってほしい』というチームの総意が生まれた候補者に対し、面接直後にアンケートを自動取得するbatonnの機能を活用しています。候補者の期待に応え切れていない点があれば『次の面接ではここのポイントで話してもらえたら嬉しいです』と小村へ具体的にパスを出します。また、録画サマリーから候補者が当社に抱いている懸念を読み取り、アトラクトの安心材料として『こういうことを話してほしい』と申し送ります。それを受けた小村は、すぐ面接したいから日程を早めてくれと頼むこともありますし、引き継いだ情報をもとに実際のアトラクトで何を話すかを設計しています。このように、選考の回を追うごとに意向を上げるバトンパスが実践されるようになりました。また、ファクトベースでの情報共有により面接の質が向上し、AIによる要約や申し送り機能によって面接後の引き継ぎ工数も大幅に削減されました」(近藤氏)

「おかげさまで母集団形成もうまくいっており、候補者の数がどんどん増えている状況です。ただその分、面接の数も増えて、一次面接から二次面接への引き継ぎにあまり時間がかけられなくなっています。それでも、当初のフローを崩さずにリードタイムを維持できているのは、『batonn』導入の大きな成果だと思っています。走り書きのメモをAIが自動でリッチな申し送りに変換してくれる機能は特に気に入っています。次の担当者に届ける情報の質がかなり上がり、結果、面接自体の質の向上につながっていると実感しています」(小村氏)

QuackShiftの面接シーン3

属人的な採用から、組織全体の採用へ。 スムーズなオンボーディングにも貢献属人的な採用から、組織全体の採用へ。スムーズなオンボーディングにも貢献

『batonn』の導入は、採用チームだけでなく組織全体にも変化をもたらしました。

「全員が『共通認識』を持てるようになったことが大きいですね。『この方を推したい』という総意がチームのなかで生まれて、『次の面接ではここを深掘りしてほしい』『こんなアトラクトをしてほしい』といったコミュニケーションが積極的に行われるようになりました。これまでわりと属人的になりがちだった採用活動が、ファクトベースの情報を経営陣も含めて共有できるようになったことで、組織全体で採用している感覚がかなり強くなったと思います」(近藤氏)

また、入社前から候補者の価値観や人柄を共有できるようになったことで、オンボーディングにも良い影響が出ています。

「どういう趣味があって、どんな働き方をして、どんな考えを持っているかなど、そうした面接のなかで蓄積された情報も含めて主要メンバーが把握できるので、入社後のコミュニケーションがやりやすくなり、オンボーディングの改善にもつながっていると思います」(小村氏)

アトラクト戦略の情報源として『batonn』の活用を最大化

創立3年目を迎え、同社は正社員の採用を強化し、ビジネスサイドや役員クラスの採用にも積極的に取り組んでいく構えです。今後は『batonn』に蓄積されたデータをさらに活用し、採用精度の向上につなげていきたいと考えています。

「これまで採用になった方のデータもそうですし、お見送りになった方のデータというのも、『batonn』にどんどん溜まっていっています。今後はそうしたデータを活用して、より採用決定率の確度を上げるための戦略に役立てていきたいと思います。将来的にはスプレッドシートで管理している採用情報を『batonn』に統合し、ATS(採用管理システム)として一元的に管理・活用できれば良いと思っています」(近藤氏)

採用面接においてアトラクトを重視する同社は、今後のアトラクト戦略における重要な情報源として『batonn』に大きな期待を寄せています。

「アトラクトを設計する上で、『batonn』は我々にとって唯一の情報源です。「これがないと戦略が立てられない」といっても過言ではありません。情報が溜まっていくほど、アトラクトの質も上がっていくので、これからも継続して使っていきたいですね」(小村氏)

採用は「仲間探し」。 人が集まりたくなる組織づくりを目指す採用は「仲間探し」。人が集まりたくなる組織づくりを目指す

AI市場の競争が激化するなかでも、同社が大切にしているのは「技術」だけではなく、「人」で選ばれる組織であり続けることです。急成長するAIスタートアップだからこそ、「人」を中心に据えた採用のあり方を、これからも追求していきます。

「我々はAIを開発する会社ではありますが、最終的には『何をやるか』以上に『誰とやるか』がすごく重要だと思っています。技術だけじゃなく、お客様の当事者意識を持ち、一緒に組織を作り上げていくというカルチャー/バリューは、これからもずっと大事にしていきたいと思っています。なので採用については、『採用する』というより、『一緒に未来をつくる仲間を探す』感覚の方が近いかもしれません。人がどんどん入ってきたくなる、そんなフレンドリーな組織づくりを目指していきたいですね」(小村氏)

株式会社QuackShift ロゴ

株式会社QuackShift

QuackShiftは、「人に『次』をみせる」をミッションに掲げ、産業のポテンシャルを解放し、人のクリエイティビティがあふれる社会をつくることを目指す。「技術・人材・構造」の相互作用的なアップデートを実現し、世界をリードする産業構造を創出します。コアな事業としては、AI技術を活用した、新たなビジネスモデルや事業領域を探求・開発するためのパートナーシップを提供。

共同創業者/取締役 小村和輝 様

京都大学卒。大学院では国立情報学研究所(NII)山田研究室にて人間とAIのインタラクション研究に従事。AIとエージェントに関する国際会議での採択経験あり。東京大学松尾研究所主催のGCIで優秀賞を受賞。過去には松尾研究所にてチーフAIエンジニア/PMとして、共同研究をリードした経験を持つ。

採用担当 近藤里衣 様

新卒で株式会社ユーザベースに入社し企業広報や新卒採用リクルーターを務める。QuackShiftでは広報、人事、BizDevなどを担当。

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